ファンサイトのファンティア(Fantia)が、成人向け実写作品を配信するクリエイターたちに、風営法の届出を出すように周知しています。

ネット上でアダルト配信をする場合、風営法上の映像送信型性風俗特殊営業に該当するため、警察に届出を出す必要があります。

ファンティアがわざわざこのような声明を出したのは、おそらく、あまりにも無届で配信してるアダルトクリエイターが多かったか、警察から指導が入ったかのどちらかでしょう(あるいは両方)。

性的好奇心をそそるものが届出の対象

風営法上、性的好奇心をそそる映像(あるいは画像)を、ネット上で配信する営業を、映像送信型性風俗特殊営業とします。

では、具体的に何が性的好奇心をそそるものになるのか。

風営法の解釈運用基準では、この性的好奇心をそそるものとは以下です。

【具体的な性的な行為を表す場面】
・大腿部を開いた姿態
・陰部、臀部又は胸部を誇示した姿態
・自慰の姿態
・排泄の姿態
・愛撫の姿態又はこれを連想させる姿態
・緊縛の姿態
・性的な行為を表す場面で、次に掲げるもの
・男女間の性交又は性交を連想させる行為
・強姦、輪姦その他のりょう辱行為
・性交類似行為
・変態性欲に基づく性行為

見る限り、ほとんどの性的行為の場面が、該当することになります。

これらが該当するものを、ネット上で配信する場合は、映像送信型性風俗特殊営業の届出を出さないと、無届営業になり、罰則の対象となります。

もし、現在アダルト配信をしてるにもかかわらず、映像送信型性風俗特殊営業の届出を出してないなら、すぐに届出を出すようにしてください。

無届営業の罰則

仮に無届で映像送信型性風俗特殊営業を行うと、6ヶ月以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。

届出を出して適正なアダルト配信事業を

知り合いの風俗嬢は、アダルト配信にとても興味を持っていました。
なぜかというと、彼女の友達がアダルト動画を制作し、Pornhubで大金を稼いでいたから。だから自分もアダルト配信で稼ぎたいと。

アダルトクリエイターはSNS上でも目立つようになってきており、にわかに注目度が上がってると実感します。

私が以前コラムで取り上げたるるたんも、アダルト配信業ブームを牽引する1人です。

しかし、当然警察はブームが加熱すれば、より警戒感を強め、無届営業者には厳しい姿勢で臨むことが予想されます。

なので、適正にアダルト配信業を行いたい方は、絶対に届出を出すようにしてください。

当事務所は、映像送信型性風俗特殊営業の手続きを代行いたしますので、ご興味ある方はぜひご連絡ください。

映像送信型性風俗特殊営業の一番のネックは、事務所に使う物件探しですが(大家の許可を得るのが大変なので)、当事務所では、提携レンタルオフィスをご紹介できるのでご安心ください。